南京攻略と会津六十五連隊
元日本軍兵士が語る戦争と平和
管理人自己紹介
こんにちは。西野です。
福島県内から中国大陸に出兵した軍隊がいわゆる南京虐殺に関わっていたと聞いたのは、日中国交正常化２０周年の１９９２年初夏のことです。
さっそく取材に取りかかりました。
クーラーの効かないオンボロ車で県内各地の元兵士を訪ねて回りました。お話しを聞かせてくださる人もいらっしゃいましたが、お話しいただけなかった人もいました。それほど重い話なのだと私は受け止めました。こうして当時の光景をできるだけ再現しました。
取材に応じてくださった多くの人が鬼籍に入られました。せっかくお話しくださったことを後世に伝えていくのが、貴重なお話を直接うかがった私の責務ではないかと思い、ここに採録することにしました。なお、年齢は取材当時（１９９２年８月）のものです。
最後に、取材に応じてくださった六十五連隊の元兵士のみなさまに心からお礼を申し上げます。また、この連載全体へのご指導をくださったいわき市在住の小野さんにも心から感謝申し上げます。小野さんは会津六十五連隊の話を地道に調査してこられた第一人者です。取材に応じてくださった人たちの平和への願いと小野さんの静かな熱い思いに支えられた取材でした。